昨年度の2021年度の1月から3月まで、北海道上川郡東川町で高齢者を対象に抑うつや認知症予防に「対話型鑑賞」が有効なのではないかと考えた奥原真仁さんから、弊センターへACOPによる「対話型鑑賞」の監修と実践協力の要請がありました。
奥原さんはコロナ禍が拡大する2020年度に試行されたオンラインでのファシリテーション講座の受講者でした。奥原さんの当初の受講の動機は、ご勤務される旭川厚生看護専門学校での看護師養成のためのコミュニケーション能力の育成に「対話型鑑賞」を取り入れたいというものでした。しかし、講座の受講が進むうちに「この鑑賞法は、高齢者の抑うつや認知症の予防に役立つのではないか」という思いも同時に抱くようになられたそうです。
そこで2022年、奥原さんはご自身がお住まいの東川町が主催する「未来チャレンジ事業」へ高齢者の抑うつと認知症予防をねらいとした「おしゃべりアート鑑賞会」を企画し、応募します。慎重審査の結果、事業は認められ、助成を受けて実現の運びとなりました。
コロナ禍ではありましたがPCR検査を毎回実施し、対面での実践がかないました。
そして、昨年度3回開催の「おしゃべりアート鑑賞会」の各回実施後、参加者に対して行われたアンケート調査を検証したところ『「対話型鑑賞は高齢者の抑うつや認知症予防に」効果がある』ことについて僅かに有位であるという結果が出ました。この結果を受けて、今年度はさらに対象とする町内の高齢者の集うコミュニティを拡大して実施することになりました。
今年度も昨年度同様に対面で1月~3月の間に3回実施の予定です。
以下は昨年度の実践の様子を動画編集したものです。