愛知県に本社を構え、自動車用および産業用各種防振ゴム・ホース、IT関連要精密樹脂製品などの開発・製造・販売を行っている住友理工株式会社。同社と本センターの連携は2018年度で4年目を迎え、今年度は同社総合職2級昇格者、新入社員を対象とした研修を本センターが担当しました。
総合職2級昇格者研修のテーマは「対話型リーダーシップ」。総合職2級には、個人のパフォーマンス向上にとどまらず、周囲の話に耳を傾け、円滑なコミュニケーションを図りながら、良い影響を与えられるようにすること、つまり組織のパフォーマンス向上に貢献することが求められています。参加者はレクチャーとワークショップ、作品鑑賞を通して、個人が持つリソースを発見し、それらをつなぎ合わせることで生まれる価値の大きさを実感していただきました。その上で、職場でもこうした価値を生み出すコミュニケーションを実現させるため、各人が実践するアクションプランを持ち帰っていただけたようです。
新入社員導入フォロー研修のテーマは「よくみて・聴いて・考えなければならないこと」。自分の考えが人と異なること、共通の認識を持つことが難しいと気づくことで、「いかに理解してもらうか、いかに伝えるか」という意識を持つことを目指しました。
入社して職場経験が蓄積していくと、職能が身につく反面、慣れによる思い込みが生まれる可能性も秘めています。2年目を目前に控えたこの時期に一歩立ち止まって現在の自分を振り返り、新たな気持ちで次年度を迎えてもらうことも、研修の狙いです。また、プログラム最後の振り返りでは、同社人材開発部の大橋潤氏も登壇し、参加者が入社したあとから繰り返し伝えてこられた経験学習サイクルの重要性を強調することで、参加者があらためて原点を確認する機会となりました。