現在、芦屋市立美術館で開催されている「コレクション展 こども と おとな −これ、なににみえる?」の関連イベントとして、7月20日(土)に行われた講演会に本センター所長・福が登壇いたしました。
当日は、美術業界の方に限らず、学校教員の方々、ビジネスマンの方々、親子連れなど、バックグラウンドの異なる60名程の方々にご参加いただきました。
「みる・考える・話す・聴く−対話型鑑賞で得られる『生きる力』−」と題した本講演では、「多くの人が美術館に対して、静か、堅苦しい、敷居が高いなどのイメージを持っていると調査によって明らかになっている」という話から始まり、対話型鑑賞で得られる力が文部科学省が提唱する「生きる力」に繋がってくると述べました。
講演会の途中では、実際に短い対話型鑑賞を体験し、笑いも多い、和やかな雰囲気での講演会となりました。鑑賞をしている際、福から「例えば、ある作品をみていて、同じ『顔がみえる』という意見が出たとしても、みるひとによってどんな『顔』なのかは違いますよね。これを『みなさん、顔がみえましたね』で止めておけば、その分発見はできないのです」という話もありました。
最後には、冒頭で述べた美術館のイメージと比較し、「アートとは、みることから始まる疑問、そして発見と驚きです。鑑賞者の頭の中でこういったことが起こっている美術館は素敵ですよね。こうしたワクワクとドキドキを芦屋市立美術博物館で体験してくださることを願っています」と述べ、講演会を締めくくりました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
当日のレポートは、追って掲載いたします。