島根の美術教育関係者による有志の研究会「みるみるの会」が、隠岐の島にて教員研修会と生徒向けの鑑賞会を企画。三重県総合博物館の大野照文館長と、本センターからは北野が講師として参加、隠岐の島町と海士町の2会場で、レクチャーとワークショップを実施しました。少人数の会とはなりましたが、「隠岐」というコミュニティの結びつきの強さもあってゆえか、非常に能動的な学びや密度のあるコミュニケーションが生まれていました。
併せて、出雲においても出雲市教育研究会造形部会の夏季研修会が企画され、こちらにも北野が講師として登壇しました。「みるみるの会」の先生方が、着実に対話型鑑賞を根付かせてくださっていることが実感できる機会となりました。いかに地域で教員間のネットワークを育み、実践を展開していくかが、教育を変えていくキーポイントとなるのではないでしょうか。下記に参加いただいた先生方のご感想を紹介いたします。
答えのない問いに対して対話しながら自分の中で答えを導き出していくことは、これからの社会生活をしていく上で大切な力になっていくと思います。対話型鑑賞はそうした力を自然に身につけられる活動だと感じました。実践に活かしていきたいと思います。
自分の思いを言葉にしたり、他の人と関わったり、その中でたくさんの気付きがあったり。はじめてACOPを体験しましたが、こういう授業をしていけば、図工・美術も将来役に立つものと認識されていくのだろうなと感じました。
講義を聴いて、美術教育の可能性をまた信じられるようになりました。勇気をもらったと言えます。
また、企画を主催した「みるみるの会」WEBにおいても、研修会の様子が紹介されています。こちらもぜひご一読ください。