公益財団法人ひろしま文化振興財団は、県内市町や文化施設の職員等を対象とした研修会を開催されています。2017年度は「鑑賞者育成事業 『対話型鑑賞』 の可能性」をテーマに、音楽、ダンスの分野で対話型鑑賞を応用する取り組みが紹介されました。
研修は「音楽編」「ダンス編」の2つで構成され、本センターの岡崎が「ダンス編:作品をみながら、はなす@福山」に登壇し、ゲストダンサーの花本ゆかさん、ミスターさんのダンス作品を題材に、対話型鑑賞を応用したワークショップを行いました。
当日は、まず参加者全員でゲストが演じる作品を鑑賞し、それぞれの鑑賞内容を話し合いました。そのなかで、自分とは異なる視点から新たな発見を得たり、共通する視点から作品のコンセプトについて思いを巡らせるなど、参加者全員で鑑賞を深めていきました。その後、ダンサーにもう一度同じ作品を演じていただき、さらに作品を味わい、ワークショップを終えました。
ワークショップ終了後に行ったディスカッションでは、参加者、講師、ダンサー、主催者も交え、こうした取り組みが必要とされている理由、劇場で同様のワークショップを実現する方法、ワークショップ実施における留意点、ダンサーからみたワークショップの感想などが話し合われ、こちらも熱を帯びた場となりました。