2012年度ASP学科卒業生・宮内龍太郎さんの卒業論文、「現代型トリックスター機能としてのワークショップ ‐誰もが互いに異質化する社会、その時代的必然性として‐」を紹介します。
本論は、ワークショップを「社会へ異質性を持ち込むもの」として規定し、その機能を明らかにすることを企図するものです。異質性を象徴する概念として「トリックスター」を用い、教育学、社会学、心理学、人類学など幅広い文献を引用しつつ論を進めていきます。
『ワー クショップは「必要とされている社会機能であるが、その持ち込む異質性の危険を認識しつつ、介在する集団を目的や対象の面からよく分析したうえで取 り入れるべきである」と、著者が指摘するように、自他の違いや「異質性」を創造の種として肯定的に評価すると共に、その危険性も同時に秤にかけないと いけないでしょう。教育・政治など様々な場面で「ワークショップ」が流通しはじめた現代、私たちに再考をうながす論文となっています。
宮内龍太郎さんの論文は コチラ