昨年度に引き続き、参与観察者としてACOPに参加して下さった平野智紀氏による2010年度ACOP報告書への寄稿レポートを紹介致します。
本 年度の寄稿レポートでは、特にナビゲイターの役割に焦点をあてた分析が行われました。ACOP鑑賞会のセッションを分析対象とし、対話型鑑賞の中でナビゲ イターが行う「サマライズ(会話のまとめ)」と「フォーカシング(議論の対象を絞る行為)」が、鑑賞者の学びとコミュニケーションを促進していることが明 らかにされました。平野氏は、そのようなナビゲイターの存在を「ミュージアムの学習環境デザイナー」であるとし、「ミュージアムで対話型鑑賞を実践するこ との意味」、また「対話型鑑賞から、鑑賞型対話」への深化」という2つの可能性を今後の研究の展望として提示しています。
寄稿レポートPDFは こちら