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岡山商科大学:「アクティブラーニング社会学基礎編」

概要

岡山商科大学は、「社会事象を的確に捉え、分析し、創造的に問題を解決することができ、かつ、心豊かさ(文化的知性)を有する人材の育成をすること」を教育理念として定め、幅広い学習機会の提供、専門学術の振興、社会的人材の育成という、3つの目標を設けています。その実現のため、講義、フィールドスタディ、問題解決、アクティブラーニングなど様々な授業方法が用いられた、学部ごとに特色のあるカリキュラムが構築されています。

このたび、同学の教養科目「アクティブラーニング社会学基礎編」を本センターの岡崎が担当しました。経済学・経営学・法学と、専門の異なる19名を対象に、他者とともに生きるために必要なコミュニケーション能力と、ひとつの正解がない問題に取り組む意欲と能力を養うことを目的に、4日間の集中講義を行いました。

授業は、学生同士のコミュニケーション促進や「アクティブに学ぶこととは何か」を考えることを目的としたもの、また「みる・考える・話す・聴く」能力を高めることを目的としたワークショップやアート作品の対話型鑑賞など、学生同士のグループワークを中心としたプログラムを実施しました。各日程の冒頭は学生から出た感想や疑問を話し合う時間も設け、講師と学生、学生同士のやり取りによって、各人の学びを促進する場となりました。

「少しの意識で人は変われると思った」

「自分の人生はアートとはほぼ関係ないと思っていましたが、そんなことはなく、みんな知らない間にアートしながら生きていると思いました」

「最も学べたこと、実感できたことは『自分の自主性』です。これには自分でも驚いており、また、これはこの授業が終わった後でも十分に使えるものだと思いました」

「自分の意見や価値観を一方的に押しつけるのではなく、お互いの考え方やもつ世界を尊重しあえることが理想のかたちだと思いました」

「聴く重要さを学生のうちに知れて幸運だと思いました」

「コミュニケーション能力とは会話の力だと思っていたけど、みる・考える・話す・聴くという4つの能力をかけあわせたものではないかとも感じた」

4日間の授業を過ごした学生からは上記のような気づきが起こるなど、「知識」だけではなく、これからの大学生活や人生を生きていくための「意識」を得たようです。

開催年月日
2017 / 09 / 01、04-06
開催場所
岡山商科大学
メンバー
岡崎大輔