ミュージアム・エデュケーター研修は、「美術館・歴史博物館の学芸担当者等に対し、美術館・歴史博物館における教育普及を担当するために必要な専門的知識及び技能を習得する研修を実施し、その資質の向上を図る」という趣旨のもと、文化庁が主催する年2回、計5日間の研修プログラムです。
昨年に引き続き、同研修の2日目「対話型鑑賞プログラム」を本センターの伊達隆洋が担当しました。当日は対話型鑑賞プログラムに関するレクチャーと作品鑑賞、参加者とのディスカッションを行いました。
対話型鑑賞をすでに実践されている参加者からは、実践における具体的なヒントが得られたという声を多数いただきました。また、導入が難しいとお考えだった参加者からは、対話型鑑賞をそのまま導入することはできなくても、そのエッセンスを活かしたプログラムであれば開発できそうといった声をいただきました。いずれも教育普及の取り組みを充実させるため、それぞれの学びを得てくださったことが表れていました。
本研修は、全国津々浦々のミュージアムから参加者が集い、開催されるものです。出会うことが少ない方々同士のコミュニケーションを通して、自館や教育普及担当のあり方を見直す意味でも、意義ある機会になっているようです。