2013年7月24日(水)はなぶさ保育園(京都市伏見区)にて、年長児を対象に対話型鑑賞を行いました。
3回目となる今回は、東京大学 人ロボット共生学プロジェクトに研究協力頂き、人型ロボットを導入して鑑賞を行いました。「ロボビー」と名づけられた園児の等身大より少し小さいロボットは、コンピューターに打ち込まれた子供の思考を促すフレーズを発話します。大人が子供に混ざって発言すると、子供たちは無意識に大人の意見に同調したり、参加の態度が受身になってしまいます。そこで、同じ主旨の発言を「仲間」と思えるロボビーが発話することで、子供たちの思考をより自発的に促せるのではないかと考えたからです。結果として、ロボビーが様々な発言をすることで、子供たちの中に「あんな風に考えたらいいんだ」「こんなこと思っても/言ってもいいんだ」という思考の多様性が芽生えた様に感じました。新たな思考パターンを獲得した子供たちが、次回の実践でどんな発言をするのか楽しみです。