2013年8月28日(水)はなぶさ保育園(京都市伏見区)にて、年長児を対象に対話型鑑賞を行いました。
園児たちは、1回目に比べ、絵のより細かいところまで発見(観察)できる様になってきました。そこで、4回目の実践となる今回は、次の発達段階である物語(解釈)を紡ぐことを目標とし、有効な働きかけは何かを考えることにしました。もちろん、1回の実践でいきなり子供の発達に変化が起きるわけではありませんが、次の段階を意識した促しを考えるということです。そこで、作品は観察に基づいてより自由に物語や解釈が紡げるものを選びました。また、自由な解釈のエクササイズとして、前半でより少人数(4~5人)に分かれ、鳥獣戯画の一部を鑑賞することにしました。兎や蛙が「踊っている」「相撲を取ってる」「闘いごっこをしている」「追いかけっこをしている」等、同じ絵をみて様々な想像を膨らませてくれました。その後にスクリーンで通常の鑑賞を行ったので、作品選びの効果と相まって、前回よりも解釈の比重が多い発言が多くでました。さらには、少人数で鑑賞をしたことにより、前回までは恥ずかしがって発言できていなかった子、考えている様子はみうけられるものの、名指しで発言を促しても発話していなかった子が、積極的に発言していたのが印象的でした。