2013年10月23日(水)はなぶさ保育園(京都市伏見区)にて、年長児を対象に対話型鑑賞を行いました。
今回で6回目となる実践です。今までの様々なワークが功を奏してか、園児たちはだいぶ作品を鑑賞する(みる・考える・話す・聴く)ことに慣れてきました。そこで、今回からはスクリーンをつかって2作鑑賞することにしました。懸念されたのは集中力の持続でしたが、終わってみればまったく問題なし。異なる技法と印象の作品を選らんだことも関係していると思われますが、予定の時間(1作品15分X2作品=30分)が過ぎても、まだ手が挙がっていたことを考えると、園児たちが積極的にみて・考え・発言していたので、最後まで集中して鑑賞できたのだと思います。積極性の発露として、今回は1作品目からほとんどの園児が自ら手を挙げて発言していました。15分の鑑賞で1人最低3回は発言していました。前回までは手を挙げる子と、そうでない子がわかれていたことを思うと、彼らの中に何かが起きているのだと感じます。1作品目で手が挙がっていなかった園児には、こちらから働きかけたところしっかりと発言。手を挙げない=考えていないではないことを再認識しました。この園児も、発言が受け止められたことが嬉しかったのか、2作品目では自分から手を挙げて発言していました。発言の内容も、自分の発言の根拠がきちんと示せたり、友達の意見に対して自分の思考を積み重ねてみたりと、どんどん質が向上しています。