日本財団主催「TURN(ひとがはじめからもっている力)- 陸から海へ」は、アール・ブリュット美術館の「みずのき美術館」(京都府)、「鞆の津ミュージアム」(広島県)、「はじまりの美術館」(福島県)、「藁工ミュージアム」(高知県)の4館合同企画展として、2014年11月~2015年9月にかけて開催されました。
会期中、高知県の藁工ミュージアムで、本学アートプロデュース学科と本センターが協力して鑑賞ワークショップを開発・実施しました。準備は前日まで数週間にわたって行われ、美術館での前日リハーサルの様子は、藁工ミュージアムのブログでも紹介されました。
本ワークショップは「展覧会とは作家と主催者がつくるもの」というイメージをひっくりかえして、鑑賞者が「TURN展」をつくりだすことを試みました。
ワークショップでは参加者に、作品を鑑賞して考えたことや感じたことを「足あと」として残していただきました。その「足あと」は次にやってくる鑑賞者の手助けとなります。その後、残った「足あと」を手がかりに、「わたしがつける作品タイトル」、「わたしがつくるTURN展」として、作品や展覧会そのものに自分なりに名前をつけ、参加者それぞれの「TURN展」をつくり出していただきました。
鑑賞ワークショップの後、その様子を「形」として残すことができるプログラムとして、たいへん好評をいただきました。