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第35回 滋賀県高等学校総合文化祭(美術・工芸部門)

概要

ASP学科と本センターでは、これまで、平成27年夏に滋賀で開催される全国高等学校総合文化祭「びわこ総文」美術・工芸部門のサポートを行い、生徒実行委員を「高校生ナビゲイター」として育成してきました。(総合文化祭とは、各都道府県を代表する高校生が美術作品の展示や演劇・音楽の舞台発表などを行う、いわば「文化部のインターハイ」です)

去る7/29(水)、いよいよ本番当日、滋賀県立近代美術館を会場に、トレーニングを受けた生徒たちが、全国から集まった高校生たちを迎えて対話型鑑賞を行い、見事にナビゲイターの役割を果たしました。また、伊達が全国の高校教員向けの講演を担当し、鑑賞やプロデュースなど、作った「あと」のプロセスの重要性についてレクチャーを行いました。

以下に、参加生徒・教員の感想をいくつかご紹介します。

「交流会を通して、パッと見た時の印象で、一つの見方しかできなかった自分が恥ずかし くも思いました。新たな意見を取り入れることで鑑賞に深みを持たせ、より楽しんで作 品を見ることができました。全国から来た皆さんの意見を聞かせていただけたことで今 後の自分の作品の制作にも役立てられそうです。(世界が開けたので!)」 (生徒)

「司会をしてくださった方々が作品についてとても深いところまで読み取っていてとても尊敬しました。また他県の人たちの話を聞けて広い視野で作品を鑑賞できたなと思いま した。とても楽しくて時間が短く感じました。ありがとうございました」 (生徒)

「できる限り多くの作品を見せたいと思ってきましたから、長い時間、集団鑑賞会に参加させるのは如何かな~? と思っていましたが、結果、この集団鑑賞そのものに対する考えが180度変わる程よかったです。先生や子供達が 情熱をかたむけるべきはここだ! と感じさせて頂きました」 (教員)

「生徒の価値観をどう尊重するか参考になりました。教師の価値観ではなく」 (教員)

また、本センター主催のセミナーにも過去に参加していただいている、下関商業高等学校の宮崎先生も、ご自身のブログで本大会の感想を書いてくださいました。

今回の一連のプロジェクトが、アートとコミュニケーションの結びつきを探っていく端緒となり、学校教育の全国的な動きを形作っていくことができれば、望外の喜びです。

開催年月日
2015 / 7 / 29
開催場所
滋賀県立近代美術館
メンバー
伊達隆洋