ART COMMUNICATION
RESEARCH CENTER
ACOP

アート x サイエンス x エデュケーション

概要
 
 しばしば学会や研究室だけに限られ、他分野に広く伝えることが難しいといわれる研究者と社会との対話を、対話型鑑賞の経験から変えうるのではないか、という趣旨のもと、
「”対話型鑑賞法”の事例から”自らの研究成果をナビゲイトすること”を探る」
と題された研究会で、本センターから伊達隆洋、北野諒の両名が対話型鑑賞を行ってきました。
 
 当日は、教育分野で話題のワークショップ形式をとりいれるため、研究会の総合司会として、東京大学学際情報学府博士課程の舘野泰一さん、経営学習研究所理事で、当センターの嘱託研究員でもある平野智紀さんのお二人を迎え、京都大学総合博物館館長の大野照文教授の趣旨説明から研究会が始まりました。
 
 まずは目隠しをした状態で美術作品についての説明をおこなうブラインド・トークで肩ならし。その後2回の対話型鑑賞を通して、”伝える”とはどういうことなのか、伝えることの難しさ、伝える際に考えるべきことはどんなことなのか、といったコミュニケーションの根幹についての活発な議論が交わされました。
 
 研究会の最後には、同志社女子大学上田信行ゼミ4回生の細野あゆみさんがリアルタイム・ドキュメンテーションによる当日の振り返りを行いました。参加者の方々が笑顔で振り返りをされていたのが印象的です。伝えることの難しさを感じられつつも、対話型鑑賞の可能性を感じていただけたのではないでしょうか。
 
 今回の研究会は、総合地球環境学研究所の主催する「グローバリゼーションを終わらせる「新時代の生き方作法」リテラシーの構築―新京都(みやこ)モデルの提案―」の一環として行われました。本センターでは今後も、アートxサイエンスxエデュケーション、と分野を超えた、多様な分野での対話型鑑賞の可能性を模索していきます。
 
 
当日のチラシは下記DM・チラシからダウンロードできます。
開催年月日
2013 / 1 / 20
開催場所
京都大学総合博物館
メンバー
総合地球環境学研究所
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