2014年1月29日(水)はなぶさ保育園(京都市伏見区)にて、年長児を対象に対話型鑑賞を行いました。
9回目の実践となる今回も、前回同様に1作品を30分かけて鑑賞しました。前回の反省(グループ全体での対話というより、ナビゲイターと発言者1対1の関係になりがち。発言が積み重なりやすい環境設定/しかけを考える)を受けて、今回は、園児が発言する時にみんなみ向かって話をする様に促してみました。具体的には、①最初のアイスブレイクの時に「今日のお願い」としてアナウンス ②発言する園児の身体をみんなの方に向ける ③発言する前に「みんなに向かって」という声かけをしました。ここまでは事前に考えておこなった促しです。その他、実践をしながら④ナビが発言者のすぐ横に立つのではなく、鑑賞者側に立つという促しがあることに気がつきました。近くにいるとナビゲイターに話しかけたくなるのは子どもの自然な感情です。そこを無理強いするのではなく、こちらから立つ位置を意識してみた所、効果てきめん。自分に向けて話をされていると感じた鑑賞側の園児の聴く姿勢と、前の発言に言及する頻度が向上しました。もっと早く気づけばよかったと反省する一方で、「みる・考える・話す」ことに大分なれてきた今だからこそ、よく「聴く」ことが無理なく出来たのかもしれません。そう考えると、今回の促しは園児の発達的にタイミングがよかったといえるかもしれません。