学生の成果発表会でのボランティア鑑賞者をはじめ、ACOPの活動に毎年様々な形でご協力を頂いている愛媛県美術館学芸課普及係学芸員でいらっしゃる鈴木有紀さんが、同館で開催された『M.C.エッシャー展』での普及プログラム : 「対話」に基づくワークシートプログラムに関する報告書を執筆されたので紹介します。
日本の美術館が直面する教育普及の問題、来館者数がなかなか増えない冬の時代に、いつ春が来るのかは各館が模索を続けています。そんな中、こうした取り組みがある事をご紹介できればと思います。
報告書はこちら → suzuki.pdf
取り組みを1回で終わらせずに、問題点の検証や次へとつなげて行こうとする同館の姿勢には感銘を受けました。また、極論としながらも「究極の「良い」展示には展示プログラムは不要である」とする筆者の考察も感慨深いものがあります。見る者(参加者)に「学び」を与えてくれる展覧会(展示プログラム)とは?
ひとつの正解がある訳ではない分、”Try again,Fail again,Fail better.” (アメリア・アレナス引用/訳:何度も試し、何度でも失敗すればいい。そしてその学びを次につなげる) が大事なのだと思います。