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VTSがNY Timesとコラボレーション

概要

2011~2012年の1年3期に渡って本センターが主催した、連続セミナー「ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー(略称VTS)」。セミナー講師として登場したフィリップ・ヤノウィンが創立者である、VTSの普及を目指す米NPO団体Visual Understanding in Educationが、アメリカを代表する新聞「ニューヨークタイムズ(英語:The New York Times)」とコラボレーション。同紙のウェブ版でVTSを展開しています。  

 

<プログラムの紹介文リンク>

http://learning.blogs.nytimes.com/2012/10/15/new-feature-whats-going-on-in-this-picture/

 

具体的には、

毎週月曜日午前7時(東部標準時間)

ニューヨークタイムズ紙にニュースとして掲載された写真の中から、VTSに向いていると思われる写真画像が、キャプション/記事の見出し/関連リン クといった情報はいっさいなしの状態で掲載されます。閲覧者は、写真の中で「何が起きているのか」を、文字情報に頼るのではなく、視覚情報と他の閲覧者の コメントをもとに考える様求められます。自ら考えたことをコメントとして投稿することで、オンライン上のディスカッションが展開されます。 コメントは半永久的にアップされるので、ディスカッションにはいつでも参加できます。

 

月曜日正午~午後3時(東部標準時間)

ディスカッション参加者の思考をより深くいざなうため、VTSのファシリテーターが進行中のディスカッションをファシリテート(問いかけ、パラフ レーズ、リンク等)します。この時間帯にアクセスすれば、リアルタイムでVTSのディスカッションに参加できます。リアルタイムがかなわない場合でも、オ ンラインベースのため、それ以外の時間帯に自分のペースで参加することができます。

 

火曜日午前9時(東部標準時間)まで

前日に掲載された写真画像の情報が、「さらに詳しく読む」をクリックすると読めるようにアップされます。閲覧者は翌日以降に、写真がどこで撮られて、どんな記事と一緒に掲載されたか、写真の背景を知ることができます。

 

こうして毎週アップされる画像は、情報がすぐにはみえない形でオンライン上に蓄積されていくので(↓のリンク参照)、教師が授業で使いたい場合などは、後からでも授業リソースとして活用することができます。 

 

<参考リンク>

http://learning.blogs.nytimes.com/category/lesson-plans/whats-going-on-in-this-picture/

 

ニューヨークタイムズ紙といえば、アメリカ国内では誰もが知っているメジャー紙。

その紙面でVTSが本格的に取り上げられていることは、いかにVTSがアメリカで市民権を得ているかということがわかると同時に、新たな試みに対して柔軟なアメリカの新聞社の姿がうかがえます。

 

文責:板井 由紀