一般財団法人おおさか創造千島財団主催の展覧会 「OpenStorage 2015」(10/31 – 11/23)において、本学アートプロデュース学科・アートコミュニケーション研究センターが協力し、対話型の作品鑑賞プログラムを開発・実施いたしまし た。一連のプログラム開発は、学科・センター教員と学生との協同プロジェクトとして運営され、約半年近くのプロセスを経て実現に至りました。
会 場となるMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)は、大阪の港湾地域に位置する約1000㎡の工場・倉庫跡。本展示では、国際的に活躍する現代美術作家の大型作品を公開するほか、 アーティストによる滞在制作やさまざまなパフォーマンスなど、多数の関連プログラムも展開されました。
本学監修の作品鑑賞プログラムで は、「ひらけ、アートのヒミツ基地!」と題し、学生がナビゲイターをつとめる「みんなで探検ツアー」の実施と、鑑賞ワークシート「みんなで探検ブック」の 配布を行いました。鑑賞ツアーには総計260名もの方(展覧会来場者総数2722名の10%近く)がご参加され、
「こんなふうに作品をじっくりとみて、想像を膨らました経験は初めてです」
「普段なら素通りしていた作品でも、他の人の話を聴くと、楽しむことができた」
「他の展覧会でも、子どもと一緒に会話しながら鑑賞してみたいと思いました」
など、ワークシートとともに、たくさんの評価をいただきました。
ま た、展覧会や鑑賞ツアーについて、読売・朝日・産経・日経などの新聞各社、読売テレビ・朝日放送をはじめとするテレビ・ラジオ・雑誌などのメディアにも多 数とりあげられ、総計24媒体での紹介が行われました。特に、11/5放送の「おはよう朝日」(朝日放送)、11/11夕刊版の読売新聞には鑑賞ツアーの 様子にスポットがあてられるなど、広く注目を集めました。
次年度以降も、鑑賞ワークシートは継続して使用される予定であり、鑑賞ツアーも形態を変えて様々な展開を構想しています。